Sigmaの1日

Sigmaのある日の出来事をつらつらと

「無宗教の日本人がアメリカの教会に行ってみた話」

いかがお過ごしでしょうか、Sigmaです。

 

皆さんは「信仰している宗教はありますか?」と聞かれたとき、何と答えますか?

 

中には特定の宗教を信仰されている方もいらっしゃるかと思いますが、日本人の過半数は「無宗教」であることが知られています。

 

これに対して筆者が滞在しているアメリカでは、全体のおよそ75パーセントがキリスト教を信仰しており、無宗教者は全体の約2割だそうです。よって現地で出会った人の10人のうち8人はキリスト教徒「Christian」ということですね。

 

このようにSigmaアメリカに滞在する中で、キリスト教に触れる機会が多々あるわけですが、今回は特定の宗教を信仰していない日本人の私が、現地の友人とその家族とキリスト教会に行ってみた話をしたいと思います。

 

私が教会に行ったのは日曜日の10時から12時の時間帯で、プロテスタントと呼ばれる宗派の教会でした。

 

まず教会に到着すると、入り口でその日の「TRAIL GUIDE」という、しおりのようなものをもらいました。(上記画像)

 

そして中に入ると、ドーナツやコーヒー、ジュースなど参加者がそれぞれ持参したお菓子や飲み物などが置いてあり、自由に食べられるようになっていました^^

 

教会内には、若い人からお年寄りまで幅広い世代の人がいました。基本的には家族全員で教会へ行くのが一般的なようです。

 

開始の時間になると、まずはみんなで「I Saw the Light」という歌を歌っていました。歌詞の内容的には、路頭に迷っていた自分の前に、イエスキリストが現れ自身に光を与えてくれた、的な内容でした。

 

そのほかにもいくつか歌を歌った後、次は牧師さんのお話のパートに移りました。

 

ここでは、牧師さんが体験した「イエスキリストと実際に会話した話」や「窮地に陥った時に救ってもらった話」などを話していました。

 

 

しかしこの後、口調が一気に変わりました。このパートはおそらく参拝者に向けた説教?(教えを説く)のパートだったのですが、先ほどまでの穏やかな口調とは一転して、はたから見たら激怒しているんじゃないか?といったくらいに迫真の講義をされていました。

 

この内容としては、

 

「イエスキリストは私たちに食事、暮らし、職業を与えてくれました。そして、愛する家族、そしてこの教会、コミュニティも与えてくれました。

 

私たちが生まれてから、受けてきた経験や処遇などはすべて主が予定していたことで、私が今ここで話しているのもイエスキリストの力によって実現されたことなのです。

 

あなたたちの中には、良い職業を持ち多くのお金を得ている者もいるかもしれません。しかし、稼いだお金を決して独占しようとしないでください。なぜならそれは、イエスが与えたものであり、周りの幸せの為に分け与えることが正しいことです。

 

そして中には、いい職に就けない者もいるかもしれません。しかしそれもイエスがあなたに与えた試練であり、いつかきっと救いが訪れるでしょう。」

 

抜粋するとこんな感じの内容でした。簡単に要約すると、

 

今の私達の生活はイエスキリストによって計画されたもので、そのレールの上を歩んでいる。そしてそれぞれには役割が与えられており、それを遂行しなさい。と言ったところだと思います。

 

このスピーチの途中では、中には立ち上がって賛同の声をあげる人もいました。

 

様々な文化や背景を持った人々が共に生活する「人種のるつぼ」アメリカ。

 

これらの人々に共通の信仰対象を与え、それぞれに役割を持たせることで、集団にまとまりが生まれる。また、その一体感は地域を発展させるために仕事をする人に動機を与え、より良いコミュニティの形成につながる。

 

これらの循環をもたらした彼らにとっての絶大な存在であるイエスキリストは、人々の心に安寧をもたらす。こうしてキリスト教アメリカの人々から愛され、深く信仰されるに至ったのだなと、感じました。

 

以上の体験をもって、広大な土地の中でそれぞれが離れた距離に暮らすアメリカ人はなぜ明るくフレンドリーな性格を持っているのか、わかった気がします:)

 

アメリカでいただきますってなんていう?」

ここで余談なのですが、私達はご飯を頂く前に「合唱、いただきます」って言いますよね?

 

アメリカ人はご飯を食べる前に、いただきますを言わないってどこかで聞いたことがあるのですが、

実はアメリカの人々(キリスト教信仰者)もそれに似たフレーズを持っていますので紹介します。

 

"Dear lord thank you for this food and thank you for our house, thank you for watching over us and giving us food, Amen."

「親愛なる神様、この食べ物、住居、そしてご加護をありがとうございます。アーメン"」

 

これは「Mealtime pray」と呼ばれるらしく、主に夜ご飯の前に家族で手をつないで、目をつぶりながらお祈りをするという文化です。

 

この文書の内容は特に定型などはなく、その日の出来事など自由に感謝を伝えることができるみたいです。

 

信仰の対処は何であれ、感謝しながら生きることは素敵ですよね^^